ゴッズ・クリーチャー【映画感想】

映画

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アイルランドのある小さな漁村。
アイリーン(エミリー・ワトソン)のもとに、息子ブライアン(ポール・メスカル)が、
7年ぶりに帰ってきます。
村で、アイリーンの父親がかつてやっていた、牡蠣の養殖をやるというブライアンを、
アイリーンは喜びますが、
やがてある事件が起こって。。。

2023年の映画。
見た目が好青年で、感じがいいから、
昔付き合っていた相手だから、、、
言い寄られて、
「ノー!」という権利はない。

・・・そんなことは絶対ないと思う。

小さな町は、
だいたいその町でずーっと生きてきた人たちで構成されているから、
みんな知り合いで、いい面もあるけれど、
そこに息づく考え方以外は、異質のもの・・・というような部分も
往々にしてあるかなって思うんです。

「前付き合っていたじゃないか」
「男の誘いを断るのか」
・・・みたいな感じで言われちゃって。
それを、
嫌なものは嫌だと、自分の意見を主張したら、
白い目で見られて、町に居場所がなくなるなんて、
おかしい話なんだけれど、
その場所を離れるのは難しい。。。
とか、色々考えたら、
嫌なことを飲み込まなくちゃいけないのだろうか?
…飲み込む必要はないと思いたいけれど、
実際はどうなんだろう。とも考えてしまう。

ブライアンは、
自分が悪いことをしたという自覚はなく、
どうして責められるんだろう?ぐらいに思っていた節があったし、
町の人もブライアンの肩を持っていたように思う(男性は)。

アイリーンも、我が子可愛さに咄嗟に嘘をついてしまって、
自分のしてしまった選択に、心が蝕まれていってしまいます。

色々と映画とか観ていると、
こういうお母さんの方が少ないように思います。
なんとなくわかってはいるけれど、
見ないようにしようとしてしまう。
自分のしてしまった選択が間違っていることも、わかっているけれど、
それも考えないようにしてしまう・・・。

『ゴッズ・クリーチャー』は、
「これが真実です」と答えを示してくれる映画ではありません。

ブライアンは以前から同じことを繰り返していたのか。
アイリーンはどこまで気付いていたのか。
町の人たちは何を見て、何を見ないようにしてきたのか。

その答えは、最後まで明かされません。

だからこそ、観終わったあとも、
「あれはどういう意味だったんだろう」
「自分ならどうしただろう」
と考え続けてしまう作品でした。

ホラーでもサスペンスでもないのに、観終わったあとに静かな怖さだけが残る。
不思議な余韻を持った作品でした。

U-NEXTで視聴できますが、もうすぐ配信が終わってしまうようです。

U-NEXT

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