ハンガー。

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「ハンガー」

観ました。

マイケルが演じていたのは、ボビー・サンズという実在した人物で、
ハンガーストライキから亡くなるまでを描いた作品、ということで、まぁ痛々しいものばかり。
ハンガーストライキに至るまでの、刑務所内でのやり取りも、顔をしかめ、時には手で覆って(指の間で見る)。

観終ったあと、ウィキペディアで読みましたが、
アイルランドの歴史は大変だったのですね。(学生時代の社会科の成績が表れている表現の下手さ)

宗教と政治。どうして、違う思想を持った人たちを尊重し合えないのでしょうね?
(とはいっても、現代だって「あの人のここが嫌」って言って無視したりっていうのは“調和”のとれた世の中とは言えないと思いますが)
人を傷つける過激な行動から、このハンガーストライキのように誰かをではなく、自分を傷つける行動・・・。

どちらにせよそういったことをしてまでの主張って特にないなぁ〜ってのほほんと生きている自分には、どちらにせよ「痛み」でしかなく。
時として、何かを大きく動かす時に、こういった主張の仕方が、はたして本当に必要なのだろうか?とは思う・・・。

アイルランド人の記者が、役のためにやせ細ったマイケル・ファスベンダーを超心配したら、
マイケルが「ボビー・サンズは死んじゃったけど、ぼくはずっとここにいるから大丈夫」って慰めるのもわかりますよ〜。
ってぐらい痛々しい姿。

この時、1日600キロカロリーぐらいしか摂取しなかったといいますが、マット・デイモンも「戦火の勇気」の時に無理なダイエットして、その後しばらく体調が大変だったってのを読んだことがあるんですが、マイケルは大丈夫だったのでしょうか?
さらにウィキペディア等々より、
この作品が殉教の美化とか、まぁとにかく何かしら意味を込めているんじゃないのか?
みたいな議論があって、スティーブ・マックイーン監督は「この作品では、サンズがいいとかわるいとかは描いていない」って書いてあって、確かにそうだな〜って思う。

本当に起こったことを、アーティスト出身のマックイーン監督の美的センスが光る・・・と言いますか。
作品の途中で、ボビー・サンズと牧師さんが話しているシーンがあるんですが、それが長くて(10分ほどあるらしい)。
見ながら、シーンが切れてないけど、全部通しで??って思ったら、この2人の役者、すごい!!でした。どこかにセリフとか貼っていないのかな?って目を凝らしたり・・・そんなのが見えるわけもないんですが。

楽しめる、楽しめない・・・でいえば、人それぞれでしょうが、
マイケル・ファスベンダーが出てきて、「うわっ。かっこいい♪」って浮かれる作品ではないのは確かで。ほとんどしかめっ面っていうか苦い顔しながら見ていたし(痛そうで)。

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