ケイシー・アフレック主演。
故郷を離れ一人暮らしする主人公リー(ケイシー・アフレック)。
兄が急逝してしまい、数年ぶりに故郷の町へ帰ることになります。
葬儀などを終えたら、すぐに町を出る予定だったのに、兄が残した遺言には、
兄の子供・リーにとっては甥っ子の後見人に、リーを指名すると書かれてしました。
リーは甥っ子を今住んでいる街へ一緒に引っ越しさせたいけれど、甥っ子は拒否。
リーにはどうしてもこの町にいられない理由がありました。
私が映画好きで、映画をとにかく観まくっていたのは17歳〜19歳なので、
その頃に観ていたら、ここまで心に残る映画となっていたか。
静かに、ゆっくりと話が進んでいくので、若かった自分ですと、
「だるいな。」ってなってしまったかも。
最初は、リーがどうしてこの町を離れてしまったのか。とか、
昔のリーが交差しても、
「今どうしてなんか、暗いの??」って思っていたのですが。。。
同じ町に住み続けて、前を向いていく人あれば、
その場所にはいられず、よそへ引っ越して、ただ淡々と1日1日を過ごしていくだけの人もいて。
「時が癒す」という言葉がありますが、癒されることはないけれど毎日をこなしていく。
リーはそんな感じかな。って思いました。
甥っ子のため。って言っても、
どうしたって、できないことがある。
それでも最善を尽くしてあげる、リーのその時の精一杯だな。って思いました。
静かに泣ける。
淡々と過ごしているように見えるリーの、深い悲しみには、ヒリヒリ痛みました。
何か劇的に物事が動くような映画ではないけれど、
日々が起伏にあふれているような生活ばかりではないですしね。
それに、なんでもかんでも「克服」できることばかりではない。
っていうね。
心がスカッとする映画か。。。といえば、違う気がしますが、
ケイシー・アフレックや元妻役の、ミシェル・ウィリアムスとか、
すごく良かったです。
ケイシー・アフレック、いい役者だな〜。と思うんですが、
彼も何かスキャンダルありましたよね。
映画が良くてもついつい、そういうニュースが顔を出してしまうんですよね〜。
この映画は、そういうのが明るみになる前の映画かな?