(原題:The Fundamentals of Caring)
元作家のベン(ポール・ラッド)は、
介護士として、
イギリスからアメリカに来たばかりの、
筋ジストロフィーの患者である、青年・トレバー(クレイグ・ロバーツ)のところで、
働き始めます。
2人は最初こそぶつかり合っていましたが、徐々に心を通わせていきます。
トレバーが地図で眺めていた、「世界で一番深い穴」を、
2人で見に行く旅に出かけます。
2016年の映画。
介助を必要とする人と、介助する人。
2人の間の距離感って、近すぎてもダメだし、
遠すぎてもだめですよね。
この映画は、その距離の取り方が、
とても丁寧に描かれているなぁ~って思いました。
ケアギバーとして働き始めたベンと、
筋ジストロフィーを抱えるトレヴァー。
最初はぎこちない2人ですが、
少しずつ関係が変わっていきます。
ベンは決して最初から優秀なケアギバーではありません。
排泄介助や移乗も、なかなかうまくいかない。
私自身も、最初は移乗がうまくできなかったので、その戸惑いはよくわかりました。
(※私も同業者です)
介護の基本の頭文字を取った「ALOHA」という言葉があります。
その最初にあるのが Ask(たずねる)。
良かれと思ってやったことでも、
「お願いするまでやらないで」と言われることもある。
そんなとき、「気を利かせたのに」と思うのではなく、
その人が頼んだときに手を貸す。
この映画の2人の関係にも、
そんな距離感が見える気がしました。
この映画は、障害があるからといって特別な感動を描く作品ではありません。
トレヴァーも、毒舌で皮肉も言う、普通の青年です。
それでも、ベンとの関係が少しずつ変わっていく様子は、
とても温かく感じられました。
ケアする人と、ケアされる人。
その距離の難しさと、関係が築かれていく過程を
丁寧に描いた映画だと思います。
Netflixで視聴できます。
この映画観ながら、
「世界一キライなあなたに」を思い出しました。
ラストの選択が大きなテーマになっている作品ですが、
ルーが不器用ながらもウィルと心を通わせていく過程も印象的でした。
ルーも最初、ベンみたいだったから、思い出したのかな。


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