チョコレートドーナツ

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U-NEXTで視聴可能。
2012年の映画で、アラン・カミング、ギャレット・ディラハント出演。

1979年のNY。
ショーパブで歌いながら暮らしていたルディ(アラン・カミング)は、
検事をするポール(ギャレット・ディラハント)と出会い、恋に落ちます。
ルディの住むアパートの隣の部屋には、
母親に育児放棄されている、ダウン症の少年マルコ(アイザック・レイヴァ)が。
ある日、母親が薬物使用で逮捕されると、少年は施設へ送られることに。
そのことに心を痛めた、ルディは、マルコを一時的に引き取ることにしました。

まだまだ、同性愛に風当たりも強く、理解も進んでいない頃、
ルディとポールは、マルコを正式に引き取るために奮闘しますが、
事はうまく運ばなくて・・・。

実話をもとに作られた映画・・・のようですね。

同性愛カップルというものにも、
まったくといっていいほど、理解はない時代のことだったと思います。
今でこそ、よくある光景かもしれないけれど、
45年ほど前はまだこんなだったんですね。
ましてや、同性のカップルが、子供を養子に迎えるということなど、
理解されなかった頃の話。


こうやって、心えぐられるほどの喪失を体験した人たちの
出来事のおかげで、今の、少しスムーズな世の中(と、簡単には言えないけれど)が
作られて言っているんだと思います。
もちろんまだ、発展途中だと思いますが。

制度とかもない中、何もかも手探り。
でも、手探りの中、言葉にはできないけれど、心が動いて行動する。。。
それは「愛」以外の何物でもないんだよなぁ~、と。
誰かが先陣きって、やってくれるわけじゃないものを
行動に移すって、とっても勇気のいることで、
自分ができるか?って問われると、
もしかしたら、
「我慢すればいい」「耐えればいい」って思うかもしれない。
でも、ルディも、ポールも
「マルコのため」って、自分以外の愛する存在のために勇気を出して。

他の人が、そういう知識とか、想像が届かずに、
だからって、なかったことにしたり、追いやるのは簡単かもしれません。
でも、そういう理屈では通じないこと、
想像を超えた、想いも時にあるってことで。

「愛」って恋人同士以外にも、
血のつながりとかないものにも、あって。
わざわざ、取りに行かなくても、
向こうからやって来て、そういうことと戦うのに選ばれることってあるのかな・・・って思ったりしました。

マルコを思うと切ない作品でした。
今は少しずつでも生きやすい世の中になっているんだろうか?
なっているって信じたいです。

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