サウスキャロライナ/愛と追憶の彼方【映画】

映画

1991年の映画。
バーバラ・ストライサンドが監督、主演を務めました。
ニック・ノルティ共演。

この前これ書いて、
1992年の受賞が、
ニック・ノルティだった。っていうところで、

この映画の存在を思い出しました。


トム(ノルティ)は、双子の姉が自殺未遂を図り、
姉の主治医のスーザン(バーバラ)から、
治療のため、幼少期の出来事をトムから聞きたいと、依頼を受けます。

トムにとっても、決して簡単に話せる出来事ではなく。。。

スーザンと話をするうち、
トムも長年抱え続けたものをさらけ出すことで、
変化が訪れます。
やがて、
トムとスーザンは恋に落ちるのですが。。。


この映画、
ある出来事をきっかけに、トムや双子の姉、今はもうこの世にいない兄、母。。。
みんなをぶっ壊してしまいます。

トムは、一見すると一族の中で、一番マトモに見えるんですが、
何かを隠すかのように、
隠すというか、その出来事を、”平気”と蓋をするように生きているせいで、
妻とも、うまくいかなくなっていました。

以前観た時に、
トムが最後に、
「どんな出来事でも、家族なら許し合える」みたいなことを言うんですが、
そこがとても印象的でした。
家族だから、許せることもあるな。とは本当に思ったから。

でも、改めて観ると、
トムたちの身に起こったこと、
その後の母の振る舞い。。。
これ、許せなかったら許す必要ないんじゃないか、と。
”家族だから許せる”が足枷になるんじゃないか。って。
母には母の想いがあったんだと思う。
でも・・・。
その後の子供たちの行く末を考えると、
母の選択は、「うーん」なわけで。
でも、”それが当時、母の精一杯だった”って思って、
許せるのなら、それでよしかもですが。
あまりにも、壮絶なんだもの。

だから、トムの言う、
”家族だから許せる”は、
トムのラストの選択・・・家に戻ること。なんでしょうかね。

ただ、トムは、
毎日仕事帰りに思い出すのは、
スーザンのことなんですよね。

トムは、愛娘のために、
日常に戻る…家に戻る決断をするんですが、
いつかこの決断に、とても後悔して心を痛める日がくるのではないか?
と、考えてしまいました。

あと、描かれていないけれど、
スーザンは?です。
スーザンには、冷え切った間柄の夫がいまして、
トムと恋に落ちたけれど、
トムは、家に戻るって選択をすることになるだろう・・・って、
どこか悟ってるところがあったのかな。って思う。
スーザンは、トムを送り出すって決めたんだから、いいの。
って感じなのかもしれませんが、
なんかなぁ。。。

トムとスーザンは、
お互い寂しさを抱えていて、
分かり合えたからこそ、燃え上がったけれど、
冷静になったら、一緒になるべきじゃない相手・・・という類のものだったのかもしれません。
あっ、でも、
毎日、”ローエンスタインって名を心で呼ぶ”(ローエンスタインは、スーザンのラストネーム)
って言うから、”忘れられない人”な位置か。。。

大人で、色々ともう自分の守るべきものがあって。
そんな人が、
燃えるような恋したからって、今まで守ってきたものを捨てて、
その人と一緒になれるほど、シンプルではないというのは承知でして。
大切な人の元へ帰りはするけれど、
心の片隅に別の人がいる・・・。
きれいに見えるかもしれないけれど、結構残酷じゃない?
愛する人には、自分じゃない別の人がいるって・・・。

って考えているうちは、
「愛とはなにか」みたいなものが、私もまだまだわかっていないのかもしれません。

でもまぁ、人生は、
白か黒かっていうよりは、
グレーの中を、漂っている方が多いですもんね。

トムと双子の姉が、時間はかかったけれど、
救われて良かったな、って思う。

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